写真現像のスタッフ 2014年9月7日

写真現像の仕事はとても面白かったです。その当時は、デジカメがあまり普及していなくて、35ミリフィルムが主流だったのですが、まず、フィルムを液体につけて、画像を浮かび上がらせます。そこで使う液体が特殊な化学薬品なのですが、これが理科の実験みたいですごく面白かったです。そして、次に、現像機にフィルムをセットします。そして、画面に大写しされる写真を一枚一枚、精査していきます。お客様のお顔が一番鮮明に印刷されるように明るさを調整し、そして、明らかに余計なもの(指など)が映り込んでいる時には、その面積ができるだけ小さくなるように中心位置を調整します。お顔の色味がもう少し、と思う時には、血色が良く見えるよう、また、背景の景色等についてもできるだけ現実に見たであろう風景に近いよう、青、赤、黄を少しずつ足したり引いたりして調整をするのです。
 印刷を終えたフィルムは、専用の機械に差し込んで、10枚ずつくらいに切断し、透明のフィルムケースに入れて、お写真と一緒に渡せるように畳んでおきます。
 それらの準備をしている間に、印刷が仕上がってきます。出てきたばかりの写真は、素手で触れないくらい熱いのです。まだ、化学薬品がきちんと乾いていないので、指紋をつけないように、白い手袋をして、一枚一枚仕上がりを確認します。もう少し、色味の調整ができそうだと思ったものに関しては、あとから一枚だけやり直したりします。
 そして、順番をそろえ、フィルムを添えて、封筒に入れ、できあがりです。
 店番はいつも基本的に一人だったので、ひたすら、写真の仕上がりを職人的に追求していく感じで、黙々とした作業が大好きな私にとっては、最高のお仕事でした。
 ただ、機械が一つ一つ、家一軒軽く買えるぐらいのお値段だそうで、故障させないようにと、いつも細心の注意が必要なところが、ドキドキしたものですが。引っ越しをしたので辞めてしまいましたが、またいつか機会があるなら、させていただきたいお仕事です。


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