いいことばかりではない乳酸菌 2016年11月9日

いいことばかりではない乳酸菌

日本酒の醸造の現場では、腐造という言葉があります。お酒ですから発酵させてアルコールを作るのですが、雑菌として乳酸菌が混じり込んでしまい発酵を止めてしまうばかりか、その樽全体を腐らせてしまうことがあります。しかも菌ですから周囲の樽にも飛んでいきます。結局その年のお酒が全滅して酒屋さんの仕事はできなくなります。この腐造の理由は色々ありますが、何度も続くと酒屋さんは倒産します。
乳酸菌の種類は数え切れないほどたくさんあります。そしてその全てが人間にとって役に立つとは限りません。悪玉菌と呼ばれる腸内の菌も乳酸を出すという乳酸菌の定義からすれば乳酸菌なのです。もちろんヒトにとって役に立つわけがありません。
緑でサラナ 楽天
人間と乳酸菌の付き合いは非常に古く、紀元前に遡ると言われています。羊の乳が腐りかけたものから、何ともいい難い甘い香りがすることからヨーグルトが作られるようになったように、乳酸菌は人との付き合いが長いのです。このような「役に立つ」乳酸菌は偶然見つかったものが多く、ターゲットを絞って乳酸菌を開発できるようになったのはつい最近のことなのです。
最近は、知られている乳酸菌の中から、ヨーグルトなどに使える菌を探し出して大量培養する手法が開発されています。また、体内で健康維持に役立つ菌も見つけ出されており、新しいヨーグルトの商品開発に役立っています。
しかし、腐造を引き起こしたり、悪玉菌として腸内を荒らしたりする乳酸菌があることも事実です。乳酸菌も菌です。俗に細菌と呼ばれる病原体と似たようなものなのです。必ずしも人間の役に立つとは思わない方が賢明で、腐った食物を乳酸菌が入っているかもしれないと食べたりすることは厳禁です。


Categories: 未分類

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です